当院ブログ
プロの目で見ないとわからない❗️
見てわかる「穴の開いたむし歯」と違い、むし歯のできはじめである初期むし歯を見つけるのは一筋縄ではいきません。
初期むし歯特有の「表面の白濁」は、プラーク(歯垢)がその上に付着していると見えませんし、唾液に濡れていると光の反射のせいではっきりとわかりません。
ですから、
①しっかりとプラーク除去して
②「エアー」を吹き付けて歯の表面の唾液を乾燥させてから
③観察します。
特に奥歯の溝が黒っぽい場合、歯の着色と混同しないように
④過去の定期検診で撮影したお口のなかの写真と見比べる
ことも必要です。
着色はむし歯ではないので、誤って削ってしまっては歯の寿命を縮めることになります。
比較できるように、日頃から定期検診に通っていただき、お口のなかの写真を撮らせていただければと思います。
また、歯の表面、奥歯の溝だけでなく目で見えない歯と歯のあいだにもむし歯はできるので、初期むし歯を早期に見つけるには、
⑤レントゲン撮影
も必須となります。
歯科でレントゲン撮影をすすめるのは、
『何も異常がないのを確かめる』ためです。
初期むし歯に患者さんご自身で気がつくのは、とても難しいです。
歯科の精査で見つかるケースが多いのが初期むし歯の怖いところです。
むし歯の早期発見のお手伝いができればと思います♪