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インプラント治療の基礎知識

インプラント治療は、自分の歯のように噛めるようになる治療です。

そのためインプラントは、『第2の永久歯』と呼ばれることもあります。


インプラントは一般的に3つの部位から構成されています。

まず、土台となるのが人工歯根(インプラント・インプラント体・フィクスチャーとも呼ばれる)です。このインプラントを顎の骨(歯槽骨)に穴を開けて埋め込み、土台とします。

インプラントの上に、上部構造(人工歯)と呼ばれる被せ物や義歯を装着します。

その2つの間を連携しているのがアバットメントと呼ばれる部品です。

アバットメントがなく、インプラントに直接被せ物や義歯を装着する一体型のタイプもあります。


⚫︎インプラントが骨と結合するのはなぜ?


自分の歯のようにしっかり噛めるようになるのは、顎の骨に埋め込んだインプラントが骨と結合し、しっかりとした土台になるからです。

では、なぜインプラントは顎の骨と結合するのでしょうか。

人間のからだは外から異物が入ってくる、拒絶反応を起こし、排除しようとする機能をもっています。

その機能からすると、インプラントをからだの一部である骨に埋め込んだとしても、異物として排除されてしまうはずです。

しかし、インプラント治療で使用されるのは、金属のチタンやチタン合金です。

チタンには「生体親和性が高い」という特徴があり、からだのなかに入ってきても、からだはチタンをからだの一部として認識します。

なので、金属だと気づかずに骨と認識し、時間がたつにつれて骨と結合していきます。

インプラントが骨に埋め込まれると、骨とインプラントの間に徐々に新しい骨が形成されます。

個人差がありますが、26ヶ月ほどでインプラントが固定されます。


今回、インプラント治療の基本知識についてご紹介しました。

次回は、インプラント手術についてご紹介します。