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インプラントケアのコツ❗️〜天然歯とどう違う?〜


 Qインプラントが入り、見た目も噛んだ感じも天然歯とほとんど変わらず嬉しいです。

 長持ちさせるコツってあるんですか?


A歯と歯ぐきの境目の念入りな手入れと、定期的にメンテナンスを受けることです。

 いちばんの大敵は歯周病(インプラント周囲炎)です。

 じつは、天然歯より悪化が早いのです。


インプラントを長く快適に使い続けられるかは、インプラント体と歯槽骨の「結合」をいかに維持するかにかかっています。


上部構造やアバットメントは壊れても交換がききますが、インプラント体と歯槽骨の結合が破壊されてしまっては使い物になりません。


ところが困ったことにインプラントは、プラーク(歯石)のなかの細菌が起こす炎症で歯槽骨が溶けてしまう怖い病気=歯周病『インプラント周囲炎』が大の苦手。

いったん歯周病になると、じつは天然歯に比べて細菌への防御機構が手薄で、病状の悪化が速いのです。


いちばん大きな違いは、天然歯の歯ぐきには存在する太くて厚みのある線維(歯肉線維)がなくなることです。


天然歯では、セメント質から伸びた強い歯肉線維が、歯ぐきのなかを「水平方向」に走っています。この線維により、外敵(細菌や刺激)から歯槽骨を守っています。


また、歯根膜は天然歯と歯槽骨を結び付けている丈夫な線維で、クッションの役目も果たし、歯から受ける力のダメージから歯槽骨を保護しています。

ところが残念なことに、この重要な歯肉線維や歯根膜は、歯が抜けると失われてしまいます。つまり、インプラントが入った時点では、歯槽骨を細菌や力のダメージから守る防御機構が、グッと弱くなってしまっているということになります。


それでは、インプラントを快適に使い続けるためのコツとはなんでしょうか?


速やかにプラークを取り除き、そして余分な力が加わっていないか定期的に歯科医師のチェックを受けて守っていく必要があります




次回は、今回でてきた『インプラントの歯周病』についてご紹介していきます‼️