洗口液はじめてガイド（歯周病予防編）

Q歯茎の腫れが気になるので、歯周病予防にマウスウォッシュを使ってみようと思います。

でも、あれっていろんな種類がありますよね。どうやって選べばいいんでしょう？

Aマウスウォッシュとは「洗口液」のことですね。

選ぶ時の大前提として、「液体ハミガキ（液体研磨）」と混同しないようにしましょう。

洗口液は、基本的には「歯みがきをしてから使う」、液体ハミガキはいわゆる液体状の歯みがき剤で「使ってから歯みがきをする」というように使う順番がまったく逆なんです。

歯周病予防には歯みがきとセットで。

歯周病予防に洗口液を使うなら、歯みがきとの併用が理想的。

バイオフィルムを壊して、成分が働きやすい土俵を作りましょう。

まず、歯周病とは、細菌のかたまりである「バイオフィルム」（プラーク）を原因とする細菌感染症です。

細菌により、歯ぐきに炎症が起きたり、歯を支える顎の骨が吸収されてしまいます。

この根本の原因となるバイオフィルムは、歯の表面に細菌たちが集まってできる膜状の集合体です。

この膜は歯周病菌などの細菌たちを外敵から守るバリアとなり、洗口液などの殺菌成分は、バイオフィルムができていると届きづらくなります。

ですから、洗口液を使う際には、このバイオフィルムを歯磨きによって物理的に壊す必要があるのです。

バイオフィルム内部に洗口液の殺菌成分を浸透させるためにも、歯みがきを併用し、

歯周病を予防していきましょう。